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一般歯科
親知らず
大学病院時代を含め1,200件以上の抜歯経験があります。親知らずQ&A
- そもそも親知らずはどういった物なのでしょうか?
- 親知らずは、前から数えて8番目の一番後ろの奥歯のことで、智歯あるいは第三大臼歯ともいわれています。チンパンジーなどヒト科の動物は本来「親知らず」があります。しかし、ヒトの場合は人種差もありますが、親知らずは退化してきています。特に日本人などの黄色人種は、退化傾向が著明で、親知らずがアゴの骨の中で埋まったままで生えてこない場合や、小さく変な形をした物や、まったくない場合もあります。 「親知らず」の名前の由来は、諸説ありますが、多くが親元を離れた二十歳以降に生えるため、「親知らず」と呼ばれるようになったようです。
- 親知らずがあった場合はどのような症状がありますか?
- 親知らずが出来て間もない10歳代では、多くの方は無症状です。 一部の方で親知らずのまわりの歯ぐきが腫れて痛いとおっしゃるかたもいます。特に顎の骨に埋まっている場合はほとんど症状がありません。 しかし、暫くすると、歯周病で腫れてきたり、むし歯で、しみたり痛みを訴える方が多くなります。 また、稀に親知らずが手前の歯を押すため、並びがおかしくなってきたと訴える方もいらっしゃいます。
- 親知らずを放置した場合はどのような事がおきますか?
- 親知らずは、顎の一番奥にあるので、ハブラシがしにくく、不潔になりやすく、周囲の歯ぐきが腫れたり、むし歯が進行して痛くなりやすい歯です。またそのような場合は、親知らだけが駄目になるだけでなく、一つ手前の大切な第二大臼歯も歯周病や虫歯になっていることも多く、最悪の場合は第二大臼歯も一緒に抜いた経験があります。 早く親知らずを抜いていれば、第二大臼歯をこれほど悪くしなかったのにと残念に思う事もあります。 また親知らずの周囲の歯ぐきが腫れる際は、妊娠中や疲れているとき、ストレスが強いとき、風邪を引いたときなど、免疫力が低下したときに腫れる傾向があります。 顎の骨の中に親知らずが埋まっている場合は、前の歯を押して将来歯並びを悪くする場合もあります。歯並びが悪くなると、かみ合わせも悪くなり、上手く口が開けられない、口をあけるとこめかみが痛いなど、あごの関節の病気である顎関節症を引き起こすこともあります。
- 親知らずがあるかどうかを含めて相談する場合は、どこに行けばいいんですか?
- まずはかかりつけ歯科医院または最寄りの歯科医院に相談して下さい。 抜いたほうがいいのか、残すほうがいいのかも含めて、ご提案させて頂きます。簡単に抜ける親知らずであれば、その医院で抜歯できることもあります。 抜くのが難しい親知らずでも抜いた方が良い場合は、病院歯科口腔外科に紹介させて頂きます。
- 親知らずの抜き方にはどういった方法がありますか?
- 多くの場合は、通常の歯科治療と同じように局所麻酔で抜くことが可能です。 親知らすが埋まっている場合は、一部歯ぐきを切ったり、骨や親知らずを削って抜く事もありますが、そういった場合でも、ほとんど痛み無く抜くことが可能です。 普通に生えている親知らずは数分で抜けることもありますが、難しい親知らずは稀に抜くのに1時間以上かかる場合や2回に分けて抜くこともあります。 不安が強い方は、笑気鎮静法と局所麻酔を併用して抜くことも可能です。 笑気鎮静法は、鼻から笑気という特別なガスと酸素を吸っていただき、意識はあってもリラックスして親知らずを抜くことが出来ます。 それでも不安と思われる方は、病院歯科口腔外科で日帰り以上の入院が必要ですが、全身麻酔や静脈内鎮静法などを、ほとんど意識がなく寝たような状態で、安全に親知らずを抜く事が出来ます。
- 親知らずを抜く時期はいつ頃がいいのでしょうか。
- 出来れば10代後半、遅くても20歳前半までに抜いて頂くことをお勧めします。 20代を過ぎた方でも早ければ早いほど良いと思います。 なぜなら、親知らずが歯並びを悪くしたり、一つ手前の第二大臼歯をむし歯や歯周病になってから抜いても多くの場合その悪い影響が残ってしまうためです。 また上手く咬んでいない親知らずは時間が経つと、根が曲がってきたり、太くなったり、顎の骨と一体化する傾向があります。また年齢を重ねるほど顎の骨も硬くなる傾向があるので、後回しにするほど親知らずは抜きづらくなる傾向があります。
※疑問がある場合や不安な方はお気軽にお問い合わせください。
※症状や状況により適応とならない場合があります。
適応になるのかわからない場合や気になる点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
再生療法
当院で再生療法が受けられます。
当院では患者さんご自身の血液から抽出した、安全で有益な再生療法を行うことが出来ます。
患者さんから採血させていただいた採血管(添加が全くない滅菌された安全なガラス採血管)を遠心分離機にかけて、フィブリン、血小板、白血球を凝固させた物(血餅(かさぶた)と同じ成分)を採取します。
この成分を用いて下記のような施術をします。
- 歯を抜いて骨を作りたい場合(歯を抜くと多く場合は、周囲の骨が吸収します。インプラントを入れる際に骨がないと審美的に良くありません)
- 歯肉を増やしたいところ(不適切なハブラシや矯正治療後などの偶発的な歯肉退縮したところなど)
- 上顎洞内で骨を増やしたいところ
などに充填すると、骨や結合組織などが、早く再生・造成出来ます。
ご自身の血液だけを使い、人工の骨、牛や豚や他人から採取したものは使用しません。
(場所によって骨を再生させる場合は、人工骨や他家骨や他種骨を混ぜる必要があります)
添加物も全くなく、アレルギーの危険もありません。もともとが血餅(かさぶた)と同等の成分なので、感染にも強く、本当に安全な再生医療と思います。
ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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工程2.
採血管を遠心分離したあと。 -
工程3.
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血小板フィブリン白血球(血餅様物)が凝固した物
採血風景