歯の豆知識

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インプラントという選択肢

こんにちは。長野フォレスト歯科の添野です。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。

季節の変わり目でもあり、体調管理には十分気を付けたいですね。

今回は、インプラントについてお話ししたいと思います。

むし歯や歯周病など、何らかの理由でで自分の歯を失ってしまった場合、何かと不都合を感じることが多くなりますよね。

治療法にはいくつかの選択肢があります!

歯根(歯の根の部分)が残せれば、いわゆる差し歯にする治療も可能な場合がありますが、むし歯が深い場合や歯根が折れてしまった場合には、歯根を抜いてブリッジや入れ歯の治療が必要になるケースも多くあります。

しかし、どちらも本来の自分の歯にくらべれば、健康な歯を削ることの不安や違和感が残ることが多いのも事実です。そのような悩みを解決できるのが、インプラント(人工歯根)です。

インプラントは、顎の骨に人体に馴染みやすい材料で作られた人工歯根を1本1本埋め込むため、それぞれが独立した歯となります。その為、ブリッジや入れ歯のように、周囲の歯を削ったり負担が掛かったりすることはありません。負担が掛かった歯は寿命も短くなる為、周囲の歯を出来るだけ多く残したい方にお勧めです。

インプラントのデメリット

 

 

・保険かきかない(自由診療)

 

インプラント治療は保険が適用となりません。支払い方法によって、一度の負担を軽減することは可能ですが、保険のブリッジ・入れ歯に比べると費用が高額になってしまいます。当院ではカウンセリングにて、費用や支払い方法についてもご説明しています。また無料で見積書をお作りしています。

・治療期間がブリッジや入れ歯に比べて長い

インプラント治療にかかる期間は、お口の中の状態や治療部位によって異なりますが、通常4〜6ヶ月程かかります。埋入したインプラントが骨と強く結合するまでに期間を要する為、ブリッジや入れ歯に比べて治療期間が長くなります。

・体への負担が大きい

インプラント治療は、顎の骨にインプラントを埋入する手術が必要となります。施術中は麻酔によって痛みを感じることなく治療を受けて頂けますが、切開による術後の腫れや痛みは避けることができません。ブリッジや入れ歯に比べると、やはり体への負担は大きくなります。

・定期的なメンテナンスが必要になる

インプラントはむし歯になることはありませんが、歯茎の健康を維持できるとは限りません。「インプラント周囲炎」という、歯周病のような病気になります。長期的にインプラントを機能させるには、適切なメンテナンスが必要になります。定期的に受診して頂き、専門的なケアやチェックを行う必要があります。

インプラントのメリット

・健康な歯を削る必要がない(残っている歯の負担を極力減らし守る)

インプラントは1本1本独立して埋め込みます。その為、ブリッジのように隣接する健康な歯を削ったり、入れ歯のように金具がしっかりとはまるように歯を削ったり負担をかけたりすることはありません。インプラント治療においては、他の歯への負担を心配することはないです。

・入れ歯よりも強く噛める(咀嚼能力に優れている)

入れ歯の場合、自分の歯に比べて噛む力が大きく低下するため、噛みにくく、食事に苦労する方も少なくありません。また、熱いものを気軽に口にすることができない人も多いのです。しかし、インプラントは、自分の歯と同程度の噛む力まで回復でき、自分の歯と同じ感覚で噛めます。

・骨が痩せるのを防げる

咀嚼には様々な効果がありますが、骨が痩せるのを防ぐ働きもあります。しかし、歯を失って咀嚼による刺激が骨に伝わらなくなると、骨が少しずつ痩せてしまいます。インプラントは、歯だけでなく歯根(人工歯根)も取り戻せる治療である為、骨が痩せるのを防ぐというメリットもあります。

・見た目の良い歯(人工歯)を装着できる

ブリッジ治療の場合、保険が適用になりますが、治療部位によっては金属しか適用になりません。また、部分入れ歯の場合、金属のバネが目立ってしまいます。インプラントは、天然歯に近い審美性を回復することが可能です。