歯の豆知識

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保険適用の白い詰め物「コンポジットレジン」

こんにちは。長野フォレスト歯科の添野です。

蒸し暑い毎日が続いていますね。

屋内でも熱中症になることが多いと聞くので、こまめに水分補給をして過ごしましょう!

今回は『コンポジットレジン充填』についてお話しさせていただきます。

むし歯治療の中でも、最も頻繁に使用されている材料の一つにコンポジットレジンがあります。よく歯医者さんで「白い詰め物をします。」と言われたことはありませんか?その”白い詰め物”がコンポジットレジンです。

むし歯治療では、むし歯になってしまった歯質を削り取ります。削り取った後に、元の歯の形に戻すために詰め物をします。その詰め物の種類は、セラミックや金属など様々あります。コンポジットレジンとは、この詰め物の種類となります。レジン自体はアクセサリーなどにもよく使われている材料です。

コンポジットレジン充填とは、歯に直接接着材をつけ、そこに樹脂(簡単に言うと白くて硬いプラスチック素材)を詰めて、特殊な光を当てて固める歯科治療法です。この治療法をレジン充填(レ充)あるいはCR充填と呼んでいます。

基本的には小さなむし歯に限られます。具体的にどこまでがコンポジットレジンで治療可能かは、歯科医師によって判断が異なります。

むし歯が小さければ治療は簡単、短時間で費用もそれほど掛からず、治療痕も目立ちません。多くの患者さんが受けたことのある治療の一つだと思います。

 

様々な用途で使用され、歯科治療には欠かせない治療法です。

コンポジットレジン充填のメリット

・詰め物の色は歯に似ているので見た目が良い。

・治療する歯の本数にもよりますが、治療時間・治療期間が短い。(通常1〜2回の通院で治療終了)

・歯を削る量が少なくて済む。

・金属を使用しない(金属の溶け出しによる歯や歯茎の変色がない、金属アレルギーの心配がない)

・欠けや変色が起こっても、安易に修正することができる。

・当院では保険適用内での治療となるため、セラミックなどの詰め物と比べて安価。

コンポジットレジン充填のデメリット

・劣化する

・徐々に変色して、見た目が悪くなることがある。(コンポジットレジン自体の変色と他の食べ物や飲み物、タバコの色を吸収する)

・強度が弱く、欠けやすい。(大きなむし歯、噛み合わせが強い場合不向き)

・摩耗が早い

コンポジットレジン充填が出来ない主なケース

・隣の歯を含むむし歯や欠けが見られる(隣接歯を含む奥歯の場合)

・コンポジットレジンを詰める面積が大きい

コンポジットレジン充填の流れ(むし歯の場合)

①レントゲンを撮ったり、実際に口腔内を見てむし歯の状態を確認します。(むし歯の進行具合によってはコンポジットレジン充填が出来ない場合があります。)

②神経が生きている場合は麻酔をします。

③専用の器具を使い、むし歯を取り除いていきます。

④歯質と材料が接着しやすいように薬剤を塗り、処理を行います。

⑤削った部分にコンポジットレジンを流し込み、照射器から放たれる特殊な光を当て、しっかりと固めます。

⑥余分な部分があれば取り除いて、歯の形を整えていきます。詰めた部分の高さが合わなかったり、噛んだ時の違和感がないかどうかなど、細かく噛み合わせのチェックを行います。

以上の項目を1回の通院で終わらせることが可能です。

問題なければ以上の項目を1回の通院で終わらせることが可能です。今回は、むし歯治療の流れを例に紹介しましたが、コンポジットレジンはむし歯治療だけでなく、欠けた歯を補強したり、金属の部分を置き換えるために使用したりと様々な用途で使われています。

治療後に剥がれてきたり欠けてしまうなどの不具合がないかどうかは、定期的なメンテナンスでチェックしましょう。そうすることでコンポジットレジンで治療した歯を長持ちさせることが出来ます。

お口の中で気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

編集者 医療法人フォレスト 長野フォレスト歯科 理事長 藤森 林