歯の豆知識

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今まで治らなかった不定愁訴が『かみ合わせ治療』で解決できる?

診査診断

BBO(Bio Balanced Occlusion)

バイオ・バランスド・オクルージョン(皆さんにとって(個々の体格に合わせた)理想(バランスの取れた)の噛み合わせにする治療)の略→以下BBOと略して表記します。

 

BBOとの出会い

長野フォレスト歯科 院長の藤森です。僕がB B Oを学んだ始まりは、今から20年近く前の、信州大学医学部口腔外科学教室に所属して、その教室(医局)の関連病院であった長野市民病院に赴任した時です。

長野市民病院に赴任した時に医長で、今は別の医療機関でご活躍されているB B Oを教えてくださった田村先生の元で学べたことは、本当に恵まれていると思っています。

B B Oは僕が大学生時代に歯学部で習った咬合学よりも、さらに深い領域を、突き詰めていました。B B Oを実行すると必ず結果が出る再現性のある「原因と結果の法則」歯科治療です。

 

オーダーメイドかみ合わせ治療

肉体を持って生まれた人間は、個々に違う骨格を持ちますが、噛み合わせも個々に違います。B B Oは、上顎の左右のハミラーノッチ(第二大臼歯の後方)の2点と、切歯乳頭(左右の一番前歯の内側にある出っ張り)1点を、合計3点で三角形を作り、その辺の長さと、平面を基準にして、その人個人の理想的な、噛み合わせの高さ、平面の方向を設定します。

どの歯が、どのくらい飛び出しているか、あるいは不足しているかを0.1mm単位で診断します。

高い場合は、歯や被せ物を削ったり、歯列矯正で押し込んだりします。

低い場合は、不足している部分にマウスピースを使ったり、歯科用のプラスチック(C R)で貼り付けたり、全体を被せ物にして傘ましします。

でも、それで終わりではありません。実は、上顎も噛み合わせのが悪いと、歪みます。人間の顔って、よく見れば左右非対称ですよね。鼻筋が微妙に曲がっていたり、目の高さが違ったり、酷い場合は目で見ても分かるくらいの方もいます。

その原因の一つに噛み合わせバランスがあります。

マウスピースや被せ物で、噛み合わせを理想的にしても、暫くすると今までの歪みが取れて、また噛み合わせが変わってきます。最初は1〜2週間に一回は噛み合わせの調整が必要です。調整は多くの方が数ヶ月でひと段落するので、落ち着いたら、高さ不足でマウスピースを入れていた場所を被せ物にして、治療が終わります。

何十年とかけて歪んだものなので、半年から一年に一回は調整が必要な場合もあります。

 

最後に

理想咬合平面の人は、まずいません。でも人間には許容範囲あるので、ほとんどの方は理想咬合平面である必要はありません。でも許容範囲を超えてしまうと、顎関節症、肩こり、耳鳴りなどなどの症状が出てきます。そのような患者さんに対しては、積極的にB B Oを進めています。

私も20年ほどB B O治療をさせていただいていますが、全ての患者さんが治療効果を実感いただいています。

 

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