「子どもの歯は抜けても生えるから大丈夫」
なんとなく、そんなことを思っていませんか?実は、小さい時のお口の環境が将来、虫歯になりやすいか、なりにくいか、に大きく左右されます。特に、“感染の窓”と言われる1歳半から3歳くらいの間は注意です。虫歯菌が感染しやすい時期で、この時期に虫歯菌に感染してしまうと、虫歯になりやすいお口になってしまうという研究報告があります。
「もう3歳を過ぎてしまった…」
というお母さん、安心してください。虫歯は虫歯菌(主にミュータンス菌)だけでなく、酸にとけやすい歯の質(酸への抵抗力)、虫歯菌のエサとなる糖質(主に砂糖)、その状態で時間が経過した時に発症します。他の要因をブロックすることで発症を抑えることが可能です
小さなお子さんにいきなり抑えつけて治療をすると「歯医者」=「怖い場所」となってしまい、治療ができなくなってしまうことがあります。このイメージがつくと、大人になってからも歯医者に来たがらない人がいるので、最初のうちはトレーニングをして歯医者に慣れてもらうことからスタートします。
歯は溶けては新しく作られることを繰り返しています。そんな厳しい環境にいる歯に対して、フッ素は歯の修復を促し、歯を強くすることができます。当院では、市販の約9倍の濃度のフッ素を定期検診(3ヶ月に1回)の度に塗布しています。
子どもの奥歯は溝が深く複雑です。その溝の磨き残しが虫歯の原因になります。そのため、歯科用プラスチック(レジン)というもので溝を塞ぐことで虫歯菌の侵入を防ぎ、虫歯を予防します。良い点・悪い点があるので、お子さんのお口の状況にあわせて、治療を行います。